令和4年2月定例会 中尾正幸 一般質問

令和4年度2月定例会 一般質問

3月3日の福岡県議会2月定例会の一般質問で、中尾正幸の質問に服部誠太郎知事が答えました。

 中尾は、洋上風力発電の促進区域の早期指定に向けた知事の決意について質しました。

 これに対し、服部知事は、洋上風力発電は、脱炭素社会の実現に不可欠であり、県が取り組むべき重要課題である。また、地元企業の参入、雇用の拡大による地域経済への波及効果が大いに見込める産業であると認識を述べるとともに、洋上風力発電の促進に向け、漁業者の皆様に寄り添った取り組みを進めていくと答弁しました。

 洋上風力発電の促進区域の早期指定に向けた知事の決意について

中尾

 脱炭素社会の実現のためには、再生可能エネルギーの主力電源化、そして、その切り札とされる洋上風力発電の導入が不可欠であることから、県は洋上風力発電の取組みを推進していくべきと考えるが、洋上風力発電の促進区域の早期指定に向けて、知事の決意と本気度を伺う。

県知事

 温室効果ガスを排出しない再生可能エネルギーの普及、拡大、主力電源化の徹底は、脱炭素社会の実現に不可欠であり、県が取り組むべき重要な課題である。

 中でも洋上風力発電は、その建設に際して、地元企業の参入、また雇用の拡大による地域経済への波及効果が大いに見込める産業であることから、洋上風力発電を推進することは、エネルギー政策としてのみならず、産業政策としても有意義であると考えている。

 そのため、まずは令和4年度に福岡県響灘沖が有望な区域として選定されることを目指し、その後、利害関係者による法定の協議会での合意形成を経て、早期に促進区域の指定を受けられるよう、しっかりと取り組んでいく。

中尾

 洋上風力発電計画を進めるには、漁業への影響を踏まえ、漁業への協調策を漁業者に対し丁寧に説明し、洋上風力発電計画に対する理解と協力を得ていくことが必要と考えるが、知事は漁業者の思いを受け、どう進めていくのか考えを聞きたい。

県知事

 利害関係者、特に大きな影響を受けます漁業者の皆様のご理解とご協力が不可欠であるため、漁業者の皆様から操業の実態などをお聞きかせいただくとともに、先行地域の状況についての情報収集を行う。そして、漁業者の皆様と先行地域への視察調査を行い、どのような対応が必要であるのか協議を進めることが重要であると考えている。

 洋上風力発電を導入することの意義を説明し、ご理解をいただくとはもとより、漁業者の皆様の疑問、心配な点に対しては、専門家を交えて丁寧に説明を行い、漁業への影響の軽減、洋上風力発電との協調によって響灘沖の漁業振興策につなげることができるのかについて研究を進め、漁業者の皆様に寄り添った取り組みを進めていきます。